そもそも「DeFi」の読み方、実は私も最初はまったくわかりませんでした。
ディーファイ？デフィ？デフアイ？って感じで。笑
正解は 「ディーファイ」で、「Decentralized Finance（分散型金融）」の略です。
銀行などの中央機関を使わずに、お金のやりとりや資産運用ができる仕組みのことを指します。
最近では「高利回りが狙える！」とか「ステーキングやレンディングもDeFiの一部」といった話題で耳にする機会も増えてきましたが、なんかよくわからない…と敬遠していませんか？
この記事では、そんなDeFiについて、
どんな仕組みで、何ができて、どうやって始めたら良いのか、などを初心者の方にもわかりやすく解説します。
DeFiについてスッキリ理解できる入門ガイドになっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ステーキングやレンディングについて詳しく！という方はこちらもどうぞ。
銀行の代わりになる！？DeFiの基本をやさしく解説
私たちは普段、お金の管理や送金、資産運用などを銀行を通じて行っていますよね。
でも銀行を使うことには、気づいていたけどこんなもんだと諦めていた「不便さ」があるんです。
- 平日の昼間しか開いていない
- 海外送金には高額な手数料と数日かかる時間
- 預金してもほとんど利息がつかない
- 資産運用には手続きや審査が必要
こうした問題を、テクノロジーの力で解決しようとしているのが「DeFi（ディーファイ）」です。
DeFiとは、ブロックチェーンというインターネット上の分散型ネットワークを活用した、金融システムのこと。
銀行のような仲介者なしで、誰でも資産の管理・送金・運用ができる仕組みが整っています。
つまり、銀行が提供していた機能を、もっと自由に・低コストで・誰でも使えるようにしたのがDeFiなのです。
DeFiの使い道！暗号資産を利用した金融サービスとは？
DeFiは、暗号資産を活用してさまざまな金融サービスを提供する仕組みです。
ここでは、銀行に頼らずに自分の資産を管理したり、運用したりすることができる主なサービスを紹介します。
たとえば、以下のようなことができます。
- 暗号資産の預け入れと利息を得る（レンディング）
自分の暗号資産を貸し出して、利息をもらうことができるサービスです。
預金する代わりに資産を運用することができます。
- ステーキング
一部の暗号資産をネットワークの運営に使うことで、報酬を得る仕組みです。
これも「金利をもらう」と考えることができ、銀行の定期預金に似たようなものです。
- 資産の交換（スワップ）
自分が保有している暗号資産を、他の種類の暗号資産に交換することができます。
銀行での通貨交換のようなもので、手数料が安くてスピーディに行える点が魅力です。
- 分散型取引所（DEX）
中央集権的な取引所を使わずに、暗号資産を直接取引できる仕組みです。
安全性やプライバシーが強化されているため、利用者にとっては利便性とリスク管理の両立が可能です。
自分に合った取引所の選び方が知りたい！という方は、こちらも併せてどうぞ。
これらはすべて、DeFiの仕組みを活用することで、銀行に頼らずにお金のやりとりや資産運用ができるという点が大きな特徴です。
DeFiで必ず払うべき手数料、ガス代の仕組みとは？
DeFiを使う際には、取引手数料を支払う必要があります。
この手数料は、「ガス代（Gas Fee）」と呼ばれています。
ガス代とは？
ガス代とは、取引をブロックチェーンに記録するために必要な計算処理にかかる費用です。
ブロックチェーンは取引を検証し、ネットワークに記録するための計算作業を行いますが、この計算作業をする「マイナー（またはバリデーター）」に対して支払う報酬が、ガス代です。
これらの計算処理を通じて、取引が安全にネットワークに承認されるというわけですね。
なぜ「ガス代」なのか？
「ガス代」という名前は、ガソリン（Gas）から来ている比喩です。
ガソリンが車を動かすために必要な燃料であるのと同じように、ガス代はブロックチェーン上で取引を進めるための「エネルギー」に当たるものです。
このエネルギーで取引がブロックチェーン内で処理され、次のステップに進むための「力」を供給しているという意味で「ガス代」と呼ばれています。
ガス代は変動する！その理由
ガス代の額はブロックチェーンの混雑状況によって変動します。
例えば、人気のある時間帯や取引が多く発生しているときには、ガス代が高くなる傾向があります。
逆に、取引が少ない時間帯や空いている時には、手数料が低くなることもあります。
また、ブロックチェーンの種類（Ethereum、Binance Smart Chainなど）によってもガス代は変わってきます。
Ethereum（イーサリアム）はネットワークが非常に活発なので、ガス代が高くなることが多い一方で、Binance Smart Chainなどは比較的低めのガス代で済むことが多いです。
DeFiを始めるには？代表的なサービスと始め方
DeFiを始めるにはウォレットが必須！
DeFi（分散型金融）サービスを使うには、まず「Web3ウォレット」が必要です。
銀行口座のようなものですが、より自由で、自分自身が完全に資産を管理できるのが特徴。
ウォレットは「身分証明書（アイデンティティ）」と「資産の保管・交換場所」を兼ねているので、これが伝統的な金融機関の口座やIDの役割を担っているというわけですね。
まだウォレットを持っていない、もしくはどれを選べばいいか分からない方は、こちらの記事もどうぞ。
代表的なDeFiサービスの種類
ウォレットの準備ができたら、いよいよDeFiの世界にアクセスできます。
特に人気のある代表的なサービスを簡単に紹介しますね。
- DEX（分散型取引所）
例：Uniswap、SushiSwap
仮想通貨同士の交換（スワップ）を、中央管理者なしで実現します。
- レンディング（貸付）サービス
例：Aave、Compound
保有している暗号資産を貸し出して利息を得たり、逆に借りたりできます。
- ステーキング・イールドファーミング
例：Yearn Finance、Lido
資産を預けて、報酬（利回り）を得る仕組み。プロトコルによって年利やリスクが異なります。
- ステーブルコインの運用
例：Curve Finance
ボラティリティが低いステーブルコイン同士を効率よく運用したい場合に便利です。
DeFiの始め方ステップガイド
ここからは、実際にDeFiを使い始めるまでの基本的な流れを簡単に紹介します！
Web3ウォレットを作成する
代表的なウォレット：MetaMask、Trust Wallet など
スマホアプリやブラウザ拡張で簡単に作成できます。リカバリーフレーズ（シードフレーズ）は絶対に他人に教えないでください！
ウォレットに暗号資産を送金する
暗号資産を取引所（例：GMOコインやbitFlyerなど）で購入し、ウォレットに送金します。
DeFiではイーサリアム（ETH）やUSDC、DAIなどがよく使われます。
GMOコインについてはこちらでも紹介しています。
ウォレットをDeFiサービスに接続する
各サービスの公式サイトにアクセスし、「ウォレットを接続」ボタンをクリック。
MetaMaskなどを選べば、ブラウザ上で簡単に接続できます。
実際に操作してみる（スワップ・預け入れなど）
たとえばUniswapでスワップする場合は、通貨ペアと数量を入力するだけ。
Aaveでレンディングするには、資産を選んで「供給（supply）」を実行するだけです。
まとめ
DeFiは、中央の管理者を介さずに金融サービスを使える画期的な仕組み。
ウォレットさえあれば、誰でも世界中の金融サービスにアクセスできる――そんな自由と可能性を持っています。
ただし、自由には「自分で守るべき責任」がつきもの。
・ウォレットの管理
・詐欺や偽サイトへの警戒
・リスクとリターンのバランスを理解すること
など、最低限のリテラシーは身につけておかないとですね。
でも大丈夫。
最初は少額から、そして「試して、調べて、慣れる」ことで自然と身についていきます。
銀行とは一味違うDeFiの世界に、一歩踏み出してみませんか？
